毎月、満ち欠けを繰り返す月のサイクル。
そんな月の満ち欠けが、地球に・・人間に影響を及ぼしているということをご存知でしょうか。
人間も地球で生きる生命の一つ。知らないうちに自然界のエネルギー、特に月のエネルギーを大きく受けています。
特にヨガでは、そんな自然界のエネルギーを大切に考えているため、太陽や月に関するポーズや呼吸法、瞑想法も多く存在しています。
今日はそんな月とヨガのお話です。
もくじ
【月の影響】満ち欠けが心身に与える影響とは
月の概要
月は太陽系の中で最も地球に近い天体で、人類が到達したことのある唯一の天体。地球から見える天体の中では太陽の次に明るい天体です。
月の直径は3,474ｋｍ、太陽系の衛星の中では5番目に大きさで、地球の直径と比べると約1/4の大きさとなります。これは、太陽の大きさとほぼ同じなので、太陽が完全に月を覆い隠す皆既日食や金環日食が起こるとされています。
月が地球に与える影響について
月の重力が地球に影響を及ぼし、潮の満ち引きを起こします。
実は太陽の重力も満ち引きに影響を及ぼすのですが、地球からの距離が遠いため、月の半分程度の影響しか与えていません。
月の潮汐作用により、主に海洋と海底との摩擦（海水同士、地殻同士の摩擦などもある）による熱損失から、地球の自転速度がおよそ10万年に1秒の割合で遅くなっている。また、重力による地殻の変形を介して、地球-月系の角運動量は月に移動しており、これにより、月と地球の距離は年間約3.8cmずつ離れつつある。この角運動量の移動は、地球の自転周期と月の公転周期が一致するまで続くと考えられるが、そこに至るまでにはおよそ50億年を要する。
Wikipedia
心身に与える影響とは
人間は血液や体液が多く、その割合は体積の6割～7割ほどあると言われています。
潮の満ち引きのように、人間の水分が月の引力により満ち引きを行うため、心身にも大きな影響を与えると考えられています。特に女性の月経周期は約28日。この月の満ち欠けの周期とほぼ一致します。
満月が与える心身の影響
満月は、右脳と左脳の作用が入れかわるそうで、理性的な人が感情的になることも多いそうです。
・血液や栄養の巡りも良く活力が上がる
・感情の高ぶり
・衝動的になる
・身体の吸収力が高まる
新月が与える影響
新月では「浄化作用」が最も強いとされています。
・関節痛など
・眠気やだるさ、倦怠感
・気分の落ち込み
・消化力の低下
ヨガでも大切にされている月のリズム
ヨガでは、「調和をとる」ことを目的とします。
月のサイクルが与える影響を考慮して、心身のバランスがとれるような練習を心がけます。
満月に意識したいヨガの練習法
満月の日はエネルギーが最も高まる日。感情も高まることから、ゆっくりとおちついた練習を心がけます。
運動のアーサナに関しても、オーバーパワーで怪我の危険性もあるので、じっくりと大地と繋がる「グランディング」を意識した練習を行うようにしましょう。
アヌローマヴィローマプラーナーヤーマ（呼吸法）
ブラマリ(呼吸法）
瞑想
新月に意識したいヨガの練習法
新月は浄化やデトックスに最適な時期。体液の巡りもスローなので、心身を休めることを意識した練習をおこなうようにしましょう。
マントラ（唄う瞑想）
ゆっくりと目を閉じて聴いているだけでも効果のあるマントラ。一緒に声に出して唱えるとより効果的です。
瞑想
月ヨガ
満月新月、少し体力に余裕のある時は、「月礼拝」にチャレンジするのも良いかもしれません。様々な月礼拝がありますので、ご自身にあったものを探してみて下さい。
まとめ
忙しいと忘れがちな自然のサイクル。
「今日はなぜだか気分が落ちこむな」「今日はすごくエネルギッシュだな」そんなことを感じる時は、実は月の影響を受けているかもしれません。
月のサイクルを知ることで、自分普段の行動や考え方の癖を知る手掛かりになるかもしれませんね。
月のサイクルを利用して、人生を上手に生きていきましょう！
