日本には二十四節気というものに分かれているのをご存知でしょうか。
一年を二十四節に分けた季節のことで、5月初旬は「立夏」という時期。暦の上では夏の始まりです。
では、この時期に起こる心身の変化や、次の季節に備えるために気を付けることはどんなことなのでしょうか。
立夏の季節の過ごし方についてお話します。

立夏の時期と由来について

5月5日~20日ごろを立夏と言い、夏の始まりの時期とされています。日差しも増し、新緑のこの時期は、畑仕事や種まきに最適な時期として昔から畑仕事の始まりを告げる時期といわれています。この立夏の日から8月初旬の立秋までが「夏」ということになります。同じような意味で、春の始まりは「立春」、秋の始まりが「立秋」、冬の始まりが「立冬」となります。
また、立夏は「端午の節句」と言われていますが、これは「はじまめのひ」という意味で、ちょうど季節の変わり目でもあるこの日に、行病気や災厄を避けるための行事が行われるようになりました。例えば薬草風呂に入ったり、柏餅なども柏の葉に栄養成分がたくさんあることから始まったとされています。また、昔から行われている流鏑馬も、災いや病気をもたらす鬼を退治するといった目的があると言われています。
立夏の時期のカラダについて

活動的な夏の始まりのこの時期は、ホルモンバランスや自律神経が乱れやすい時期でもあります。
身体活動が活発になるため、心臓の働きも活発になり、動悸や不整脈も現れやすい時期となります。規則正しい生活を行い、充分な睡眠をとることが大切になります。自律神経を整え、ホルモンバランスを整えるように心がけましょう。
また、この時期は次の季節に向けての体力作りを行っておきたい時期。
寒い冬の時期は、体温保持のためにたくさんのエネルギーを使います。そのため体力低下により、免疫力が下がり、風邪やウイルスに感染しやすくなってしまいます。
そんな冬の時期を健康に乗り越えるためにも、生命活動の活発なこの時期にカラダつくりに取り組むことは大変重要です。
また、身体を動かすことにより、自律神経の整い、睡眠の質の向上にも効果的と言えます。
日々の運動習慣を作るようにしましょう。

ヨガでオススメの呼吸と運動
ヨガには自律神経を整え、強靭なカラダと作るためのテクニックが様々用意されています。
心とカラダの鍛錬は、精神の安定にも直結していますので、是非、日々のヨガ習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
自律神経を整える呼吸法
リラックス効果も高いのが腹式呼吸です。一日の始まりに深い呼吸で細胞を目覚めさせる、また一日の終わりに心身の疲れを残さないためにもおススメの呼吸法です。
片鼻の呼吸法アヌロマヴィローマは、交感神経と副交感神経のバランスと整えるのに、最も効果的です。

身体を整える&鍛えるアーサナ
まずは自律神経と整えるゆったりしたフローヨガ。適度に全身を動かすことにより疲れを残さず、免疫力の高いカラダ作りに効果的です。
夜、お休み前に行ってみて下さい。
少しヨガに慣れている方は、運動量を増やしてみましょう。ヨガは呼吸と動きを合わせた有酸素運動ですので、中・長期的なカラダ作り・体力アップに非常に効果的です。