【ヨガの内観】Sadhana サダナについて

ASAKOのブログ

台風のような嵐のような浄化の日の翌日。

一転しての晴天。

 

朝の日課にしているウォーキングorジョギングor自転車乗りも早3年目?コロナウイルスで「緊急事態宣言」が出ても尚、あまり普段の春の土日を変わらないような観光客の多さにびっくりしている今日この頃です。

 

17日から行われている「オーガニックライフ東京」、今回は全クラスオンラインということで、ちょうどお休みになったこともあり(個人的にはラッキー)、何名かの先生の講座を受講しています。

初めてのオンラインクラスを受けてみましたが・・

嬉しいながらも、個人的にはヨガのあの静寂と緊張感のあるライブの方が好きですが・・(だってヨガってエネルギーを伝えることでもあるから)、しかし、自宅に居ながら先生方の教えを学べるなんて現代文明に感謝だなとも思いました。

 

もう、ここ数年こういった大型ヨガイベントには参加していなかったのですが、改めて自分が「何をチョイスするのか」が客観的にみれてよいですね。

 

私が受講した先生はすべて「瞑想」や「内観」をテーマにしたレッスンだったので、誘導をしてくださればむしろ自宅の方が集中しやすかったです。

 

そこで出てきたキーワードが「サダナ」です。

 

サダナとは

Sadhana サダナとは、

サンスクリット語の“sadh” = ”成功する” と言う語源から来ているヨガの哲学的な言葉で、存在目的とか解放に向かうために深く入っていくこと。魂へと近づいていく言うような意味合いがあります。

簡単に言えば

「自分を良く知り理解し、そのテクニックを日常に活かしていく」

フィジカル面を通して、メンタル面に働きかけるための練習のことを指しています。

 

 

ヨガの練習8支則

実はヨガの練習には8段階あります。

我々は下から階段を駆け上がっているのだけれど、最初の段階、ヤマ(やってはいけないこと)・ニヤマ(やった方がよいこと)といのは、「心構え」のことです。

身体の練習の前に、本当は心を整えてから始めなさいよ、とヨガの経典「ハタヨガ・プラディーピカ」では言っています。

しかし!そんなことを言ったらいつになったらヨガの練習が始められるんだよ!と言ったら決してそういうわけではありません。(私もその一人(笑))

本日受講したウィル・デュプリー先生のお言葉

ハタヨガは常にフィジカルなものと思われがちですが、そればかりではありません。

ただ、身体的なところをコントロールすることによって、身体のエネルギーを変えていくことも可能です。

瞑想や呼吸法や視覚化(イメージをすること)がそこで役立ってきます。

それを行うことにより、エネルギーの流れの障害になっているものを取り除くことができます。

良かった、逆のアプローチでも大丈夫ということです(笑)

 

内観とは

よくヨガのクラスでも聞く「内観してください」「自分の内側を感じてみて下さい」って、いったいどんなことなのよ?ということで解説。

心理学研究のために、自分自身の精神状態を観察する方法。実験心理学の祖ヴィルヘルム・ヴントが考え出した。内観を行うには訓練を受ける必要があった。

Wikipedia

セラピーや心理学の分野でも多く使われています。

「内観する」ということは

「目で見ることのできない自分の内側を観ること」

例えば・・「今、自分は悲しいのかな、うれしいのかな」とか「今、緊張しているのかな、不安に思っているのかな」とか言ったことを観察するのが内観です。

内観をすることによって、

今まで気づかなかった本当の自分(自分の本質)

と出会うことができる、知ることができるのです。

 

ヨガにおけるサダナとは

瞑想, 平和, シルエット, 日没, 静かな, ヨガ, 禅, 穏やかな

では、ヨガではどのようにサダナを練習していけばよいのでしょう。

ヨガの練習方法には主に3種類あると思います

  • 呼吸法
  • アーサナ
  • 瞑想

 

その練習の中で、常に

「自分に流れるエネルギーに注力してみる」

「自分の内側に湧き上がってくる感覚や意識を感じてみる」

これこそが「内観する」ということです。

 

ウィル先生は「普段行ったことがある練習でも、内観をすることでより緊張してしまったり難しく感じることがあるかもしれない」とおっしゃっていました。

しかし、常に自分の内側で起こっていることを観察すること、これこそが本来の体型化したヨガにおけるサダナの練習である

と言っています。

ヤマ・ニヤマから上の練習方法が主流になっているのは7千年ものヨガの歴史の中でここ2千年のこと。すでにこの上の6支則の練習には常に「内観」することが含まれている。

ヨガの目的は「悟り」なので、アーサナをしながら「内観」を忘れがちだが、逆に悟りにたどり着いたのであれば、次のアーサナをやる必要はないのである

will duprey

 

心で起きていることは実は体に現れています。

例えば、ポーズをおこなっていて、それが自分にとって快適なのか不快なのか、そして湧き上がってくる感覚に注意を向けてみると、思いもよらないことに気づくことがあります。

  • 「いつも頑張りすぎていた自分」
  • 「思い込みや決めつけ」
  • 「不安や悩みを抱えている」

その日その日で感覚も感情も違う、そんなことに気づくことが

ヨガおけるサダナの練習

となるのです。瞑想や呼吸法一つ一つでも是非意識してみて下さい。

 

近所には野生のキジがたくさんいる河口湖。

外の世界はコロナウイルスで大騒ぎですが、自然界はいつもと変わらず穏やかな春の日。

私たちの心も、こんな穏やかさを常に保っていたいものです。

今こそ、ヨガの練習が日々の生活に役立つとき。自分を観てあげる習慣を持ちましょう!